プレゼンテーションのハウツー本を読んでいる。私は自分の写真のプレゼンをたまにやるのだがいまいち盛り上がりに欠ける。コンペのような形式だと我ながら自分がいつも一番良い出来だと思うのだが、それは他のアーティストのプレゼンがいかにもひどいだけの話である。プレゼン大国アメリカで多少はもまれた私の方が相対的に優れているのは自明の話。だが、私だって「他の普通の人」に比べれば若干マシなだけであってプレゼンがうまいわけではない。だから本を読んで勉強するのだ。うちに帰ったらこのプレゼン方法に則って自分の写真のプレゼンを考えてみるのだ。そんなようなことを頭に浮かべながら中華料理屋でから揚げ定食を食べていたら頭の中で目の前の物を全て「プレゼン調」で組み立てていた。「…そんな時に最高のソリューションになるのがそう、こちら、『から揚げ』だ。おかずとしては最もメジャーな部類に属しますが、理由はもちろんわかりますよね。そう!『うまい』から!ここには人類の未来がある!」みたいなことを考えている。私はスティーブジョブス氏のプレゼンを参考にしているので簡単な言葉でやたらドラマチックな話し方を心がけている。これを後で自分の写真に置き換えて「あなた方が本当に観たかった写真、それは実はここにある『私の写真』だったのです!」みたいなことにしたいのだ。もはやプレゼンという名のアート。「なぜ写真なのか?」というプレゼンのビデオを撮って公開しようかしら。このプレゼン自体が私の写真です。みたいなことにして。ああ、早く食べ終えて家に帰って原稿を書こう。私の写真のプレゼンを!もっと情熱を!もっと魂を!ああ、溢れる思いを理性で整えて!
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- 2010/07/26(月) 21:57:56|
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